熱中症まとめ – 症状と対策 –

熱中症まとめ-症状と対策- 情報
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熱中症対策は今や夏場に怠ることのできないものになりました。2018年7月、今年の暑さは本当に異常ですよね。毎日のようにニュースやワイドショーで熱中症が取り上げられています。ここ数年で特に注意喚起されている熱中症ですが、予防するには正しい知識と対策が必要です。この記事では熱中症についてまとめました。

熱中症とは

熱中症は高温高湿な環境下において体に異常きたした症状の総称です。総称なので、実際にはさらに細かく分類されています。言葉で説明するのは簡単ですが、実際熱中症になると悲惨な状態になります。私は昨年の7月中旬、ハイドレーションを装備したトレランザックを背負って山手線一周ランにでかけました。照りつける太陽、その熱を反射するアスファルト。巣鴨から内回りでスタートしましたが、ラスト1駅の駒込手前で完全に足が止まりました。コンビニで買った水とガリガリ君で熱を下げようとしますが全く回復しません。そのうち軽い頭痛と吐き気が襲ってきました。そうなるともう走りたくても走れない状態です。意識はあるし体力も残っているのに、脳が走ることを拒絶しているようでした。しばらく日陰で休みましたが症状はさほど回復せず。結局、徒歩で家まで辿り着き水のシャワーを浴びて横になりました。幸い病院に行かずに済みましたが熱中症を甘く見ていたと反省。熱中症対策は症状が発症してからでは遅いです。正常な判断を狂わせます。本当は休息をとらなければならないのに、まだ大丈夫だろうと高をくくって気づいたときには重症という結果になります。なので、しっかりと知識を身に付けて熱中症にならない対策を取りましょう。

熱中症の種類

熱中症は熱痙攣、熱失神、熱疲労、熱射病の4つの種類に分類されていて、それぞれを3つのステージに分けることができます。

第1ステージ 熱痙攣、熱失神

熱痙攣は、足や腕などの筋肉が痙攣する症状です。所謂こむら返りというやつです。熱失神は、めまいや立ちくらみの症状を指します。

第2ステージ 熱疲労

熱疲労は喉の渇き、頭痛、吐き気、気を失うなどです。だんだんと具体的な症状が体に現れてきます。冒頭の私の体験はこの第2ステージの状態であったといえます。

第3ステージ 熱射病

熱射病になると、意識障害、発汗の停止、ふるえなど他者から見ても異常を認識できるような状態になります。このようになったら即座に救急車を要請しましょう。実際は本人は呼べる状態ではないので周辺の人達がどのように行動するかが重要です。

熱中症の原因

熱中症は高温か多湿、もしくはその両方の環境下で体から熱をうまく逃せなくなることで発症します。人の体温は大体36℃~37℃に保てれていますが、体温が上昇すると血液が全身にいきわたり体内の熱を外へ逃がそうとします。また、発汗による作用でも放熱しようと試みます。この時、一時的な酸欠状態、脱水状態になることで立ち眩み、頭痛、嘔吐など様々な初期症状が表れます。

ところで、高温環境で熱中症が起こるということは分かりやすいですが、多湿も原因になるとはどういうことでしょうか。一般的に言われる湿度とは、相対湿度のことです。相対湿度は、その時点の温度において空気中に存在できる水蒸気量を100%としたときの水蒸気量です。この湿度が高くなればなるほど空気中の水蒸気量がいっぱいになるので、皮膚から発汗しにくくなってしまいます。発汗できないと体内の熱を放出できなくなり体温を下げられない状態になるわけです。これが理由で、例えば温度がそれほど高温でなくても、湿度が高いと熱中症リスクがあるということです。

熱中症が発生しやすい場所

熱中症が最も発生しやすい場所は、以外にも屋内。在宅中が圧倒的に多いのです。総務省のデータを見てみましょう。

平成30年7月16日~7月22日 全国の熱中症による救急搬送状況(日別) 速報値によると熱中症による総搬送人員数は22,647人です。そのうち住居で発生した数は9,462人で41.8%でした。その他の発生場所として道路、仕事場、教育機関、公衆の屋内などで分類されていますがどれも10%前後です。

熱中症になりやすい世代

上記と同様のデータを参照すると、高齢者が10,525人で46.5%と過半数近くをしめています。体力や生活習慣が起因し高齢者が熱中症になることが多いようです。ただし、成人や少年も油断はできません。成人は8,169人で36.1%、少年は3,665人で16.2%と決して少なくない人数が救急搬送されています。

熱中症対策

それでは、熱中症対策としてなにができるか確認してみましょう。今回は日常とスポーツの2つのシーンについて考えてみます。

日常での対策

ここで想定される日常とはちょっとした買い物とか屋内で過ごすようなシーンを想定しています。

・温湿度を把握する

体感温度はあまり当てになりません。上記でも述べた通り高温だけでなく多湿も影響するのでなるべく正しい温度と湿度を把握しましょう。特に、外出時にはポータブルタイプの温湿度計を持ち歩くと良いと思います。

・エアコンを使う

自宅で過ごすとき、電気代がもったいない、又はエアコンの風が嫌という理由でエアコンの使用を控えていませんか?最近では室内にいる場合はエアコンの使用が推奨されています。もちろん、ただ涼しければ良いわけでなく適切な温度設定で使用してください。ところで、室温は28℃が良いとを見聞きしたことはありませんか?これはクールビズで推奨されている「室温28℃」からきています。でもこの28℃はエアコンの温度設定を指定しているわけではありません。エアコンを28℃に設定しても室温が28℃になるとは限らないのです。エアコンの性能にもよると思いますが、私は26℃か27℃の弱くらいが良いのではないかと思っています。

・水分を摂取する

おススメの水分はミネラル入り麦茶。体温を下げる働き、血流改善などの効果があります。カフェインがゼロであることもポイント。

スポーツでの対策

ここでのスポーツとは、ランニングやウォーキング、テニスなど屋外でエアコンなど効いてないスポーツです。でも特にランニング寄りです(笑)

・日陰を最大限に活用する

猛暑日でも日向と日陰では大きな違いがあります。特にランニングやウォーキングにおいては、太陽の位置関係から日陰ができやすい歩道を選択するべきです。

・凍らせた水を用意する

水は必需品ですが出来れば凍らせてある水を用意したいところ。凍らせても直ぐに溶けるので冷た~い水を飲めます。体温を下げるのにも一役買ってくれます。中途半端に凍らせた水だとあっさり溶けてぬるくなってしまうので、1日くらい凍らせた水がおススメ。

・塩分を摂取する

熱中症対策には水分摂取も大事ですが真水だけではミネラルバランスがくずれ低ナトリウム血症(水中毒)になってしまう場合も。塩分も取りながらスポーツをすることが望ましいです。スポーツドリンクか1リットルの水に対して1~2グラムを目安に塩分を摂取すると良いと言われています。ちなみに、私の場合ウメパワプラスというような補給食を携行したりしています。

ウメパワプラス

コンビニをエイドステーション代わりにする(ランニングの場合)

エイドとはマラソン大会での給水・給食場所です。今やコンビニはどこにでもあるので、3kmごと、5kmごとなど立ち寄る距離を決めると良いと思います。特に長距離のランニング時など、コンビニに立ち寄ってみると頭が凄く熱くなっていることに気づきます。アイスでも食べて休憩するのも良いでしょう。

スイカバーとウメパワプラス

 

熱中症はいつどこで誰がなっても不思議ではない症状です。特に、温度を感じにくい高齢者が多いようですがこの猛暑では世代を問わず注意した方が良いですね。適切な知識・対策方法を身に着けて油断せずこの夏を乗り切りましょう!

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