東京マラソン2020の開催が一般ランナーを除く一部プロ選手、エリート選手に限定されて大変話題になってました。市民ランナーにとって東京マラソンへの参加権は滅多なことでは手にすることができないプレミアムチケット。限定開催が決定された瞬間は全ての市民ランナーが泣いたことでしょう。そして、この決定はその後の日本各地で行われる予定だったイベント中止に大きく影響したと言わざる負えません。
さて、東京マラソン2020に落選した私は板橋Cityマラソン2020にエントリーしていました。東京マラソンの件があって以来、ずっと板橋Cityマラソンの公式ホームページや公式ツイッターで情報を追っていたのですが、この度2月21日に開催中止が決定されました。憎きコロナウイルス。
しかし、これらの決定は状況を考えると仕方ないことだと思っています。大会の運営側にとっても、強硬開催するリスクはめちゃくちゃ高いでしょう。一部のツイッターユーザーからは屋外イベントを中止する意味が分からんといったようなツイートがされていますが、どんなに感染対策をしたとしても100%防げるわけではありません。万が一そこが感染源になったら相当叩かれますよね。確かに予算をかけて準備してきたはずなので大きな痛手ではありますが、開催するリスク > 開催しないリスクなんです。板橋Cityマラソンはそもそも主催が板橋区なんで、感染リスクが低かったとしても中止になっていたとは思いますけど。他には東京陸協、読売新聞、国交省が主催として絡んでいるので尚更です。さらに、協賛のタニタなんかは健康を売りにしている企業で毎回メイン会場で大きなブースを出しています。そこからウイルス感染が拡大したとなると、衛生的な企業イメージの損失は計り知れないものがあります。大会の主催者だけの問題で済まされないわけですね。
現在、多くのマラソン大会が続々と開催中止を決定しています。私としてはこれらの決定は賢明なものだと思っています。それが誰かの健康やさらには命を守ることに繋がるかもしれないと想像すると、各大会の主催者の決定を尊重します。あとは、お金のことをとやかく言うべきではないと思っています。もちろん、大会規定に返金云々の記載がある必要性はあると思ってますど、表現や解釈のズレをつっついて返金しろだなんだって騒ぎ立てるのは大人の振る舞いではありません。大会の主催者側も時間とお金をかけてきて苦渋の決断をしているはずなので、返金問題に関してはあくまでも主催者に委ねていればよいのです。
ちなみに板橋Cityマラソンに関しては返金も検討してくれているようです。
大会規約には、開催の中止や返金については明記されていません。 そのかわり、大会規約外の競技種目の枠に備考として、
いずれも先着順で、お申し込み後の参加料等は返金できません(定員超過の場合は参加料等から送料及び事務手数料を差し引いた金額を返金いたします)。
https://i-c-m.jp/guideline/
という文章が記載されています。これをどう解釈するかは難しいところです。来年以降は何か不測の事態が発生した場合の大会の開催可否や、参加料の返還に関しては大会規約内に明記しておくべきだと思います。
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